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善人

善人が即ち正しいかと言えば、おそらく違うと考えるトーマスです。

ポル・ポトは、善人だったらしい。

彼に敵意を抱いて面会した白人のインタビュアーでさえ、「アイツは善人やで」って答えているくらいだから、その善人っぷりたるや空前絶後にして前人未到の善人であったことだろう。

その善人が、政治的な頂点に立って行ったことは、まぁ、この日記に書くまでもないが、自国民の虐殺だったわけだ。

何故ポル・ポトが虐殺を行ったのかと言えば、国家を腐敗させる要素を排除しようとしただけであるらしい。

ポル・ポトの思い描いた理想国家が原始共産主義だったことも、虐殺に拍車を掛ける一要素と言えるだろうか。

国民はコメ作ってりゃ良い、という思想を推し進めた結果、知識も教育も不要という結論に達したらしく、国内外のインテリ層を次々と処刑したのである。

医者もいなくなったものだから、医学書を渡された子供が知識ゼロからリアルお医者さんごっこを始めることにもなった。

ポル・ポトが死んだ時、15歳以上のカンボジア人は、全人口の14%しかいなかったと言えば、どれだけの規模で人が死んだかお分かりいただけるだろう。(200万殺したんだったかな?)

ポル・ポトは間違いなく善人であり、理想主義者だった。

それも、妥協を知らない善人だ。

良かれと思って人を間引いているのだからタチが悪い。

善人過ぎる善人には気を付けよう。